「ぶどうのいえ」とは
「ぶどうのいえ」は単なる宿泊施設ではなく「難病とたたかう子どもと家族のための滞在施設」です。
お子さんが病気になり、首都圏の病院への転院を勧められたら、付き添う親御さんは取るものも取り敢えず上京して、専門病院にお子さんを託します。東京のある病院の小児科では6割が遠隔地からの入院・通院です。
親御さんはホテルや親類宅に宿泊しますが、アパートを借りる場合もあります。いずれも宿泊費用は高額になり、若い親御さんの経済的負担は大変です。また、病気の宣告を受けてそのショックを抱えたまま、面会時間まで公園でぽつりと座って過ごすことや、付き添う病院のベッドの下で仮眠する場合もありました。親御さんにとって、何よりも精神的な懸念が大きいそうです。
こうした現状を知り、1995年11月に単なる宿泊施設ではなく「難病の子どもと家族のための滞在施設・ぶどうのいえ」を多くの方々のご支援により作りました。創設から25年以上たち、現在は認定NPO法人となり、広く全国からの患者家族が宿泊されています。
お部屋は、全11室。明るいツインルームがメインです。キッチンやプレイルームもあります。入院・通院でも利用できます。また、患者さんが20歳以上の場合も可能な限りお受けしています。
「ぶどうのいえ」は『もうひとつの我が家』です。
単なる宿泊施設ではなく、患者家族が滞在されることで心が安らぎ、励まされる場所となることを目的としています。
沿革
1994年 | 「聖テモテ愛の家(仮称)計画・準備委員会」発足(9月) |
1995年 | 施設の名称を「聖テモテ愛の家」、ニックネーム「ぶどうのいえ」に(3月) 起工式(6月) 後援会の設立、運営規定、滞在案内書等を決定(9月) ボランティア登録を開始(10月) 利用者受入開始、竣工感謝式、第1回ボランティア会議(11月) 「ぶどうのいえだより」No.1を発行(12月) |
1996年 | 「ぶどうのいえ」開設1周年感謝報告会(11月) |
1999年 | 特定非営利活動法人設立総会、ぶどうのいえ理事会発足(11月) |
2000年 | 特定非営利活動法人(NPO法人)認証(3月24日) |
2001年 | 第1回運営会員通常総会開催(3月) |
2005年 | 国税庁より認定特定非営利活動法人に認定(5月30日) 創立10周年記念感謝会(11月) |
2008年 | ロゴマーク商標登録(4月) |
2010年 | 「ぶどうのいえ」15周年記念ぶどうのいえだより発行(11月) |
2011年 | 岩井久雄運営基金を設立(2月) |
2012年 | 第13回JHHH全国ネットワーク会議を認定NPO法人ファミリーハウスと共催(9月) |
2014年 | 東京都より認定特定非営利活動法人に認定(1月24日) |
2015年 | 「ぶどうのいえ」20周年記念感謝会開催、記念誌「ぶどうのいえ20年の歩み」発行(11月) |
2019年 | 認定特定非営利活動法人の認定更新(2月26日) |
2020年 | 新型コロナウイルス感染症拡大のため臨時休業(3月) |
2021年 | 滞在施設の利用条件を付けて活動を一部再開(11月) |
2022年 | 再開にあたっての利用条件を一部緩和(6月) ホームページリニューアル(12月)(これまでのホームページはこちらからご覧頂けます。) |
「ぶどうのいえ」に関する資料
中川李枝子さん作「ぶどうのいえに贈る「うた」です ぜひご覧ください。